Hongoh Lab

ニュース News

2018年
2018/12/18
村上匠 博士(現・遺伝研研究員)と小野内思有さん(2018年3月に修士課程修了)らの論文が、FEMS Microbiology Ecologyにonlineで掲載されました。 食材性であるオオゴキブリの腸内線虫の体表全体に、複数種からなる細菌群集が高密度に付着共生することを明らかにした論文です。いわゆる蟯虫の体表に細菌が付着共生することを示した初めての研究です。
2018/11/28
本郷教授が、沖縄科学技術大学院大学(OIST)で、"Genomics of uncultivable bacteria deciphers the multilayered symbiotic system in the termite gut"と題するセミナーを行いました。
2018/11/19
村上匠 博士(現・遺伝研研究員)の氷河カワゲラ腸内細菌叢に関する論文が、Environmental Microbiologyの掲載号の表紙に選出されました。
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2018/10/31
本郷教授が、中国・武漢の華中師範大学に招待され、"Multilayered-symbiotic system in the termite gut"と題する特別セミナーを行いました。
2018/10/27
本郷教授が、北京で開催された2018 World Life Science Conference(WLSC: 世界生命科学大会、中国科学技術省主催)のセッション "Prospect and Application of Insect Microbiome"で、 "Genomics of uncultivable bacteria deciphers multilayered symbiotic system in the termite gut"と題する招待講演を行いました。
2018/10/04
本郷研OGのYuniar Devi Utami 博士(現・奈良先端科学技術大学院大学研究員)の論文が、The ISME Journalにオンラインで掲載されました。 2003年に本郷教授らが16S rRNA配列として発見した未培養細菌新門 Termite Group 2 (TG2あるいはZB3)が、シロアリ腸内原生生物の細胞表面共生スピロヘータに特異的に付着共生すること等を報告した論文です。 同細菌と共生スピロヘータの部分ゲノム配列を解読した結果、両者は水素を介した相利共生を行っている可能性が示唆されました。このような原核生物間の種特異的な付着共生は極めて稀です。
2018/10/03
本郷教授が、第46回内藤カンファレンス(札幌)で、"Multi-layered symbiotic system in the termite gut"と題する招待講演を行いました。
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2018/09/24
村上匠 博士(現・遺伝研研究員)の論文が、Environmental Microbiologyにオンラインで掲載されました。 南米チリのパタゴニアの氷河に特異的に生息する無翅カワゲラ Andiperla willinki(通称 “Patagonian Dragon”)の腸内細菌叢の群集構造解析とメタゲノム解析を行い、 優占細菌種群が動物腸内に特徴的な系統群と氷河環境に特徴的な系統群の両方で構成されていること、カワゲラの餌である藻類の消化に関与すること等を明らかにした論文です。
2018/09/01
〜09/05
オーストラリアのダーウィンでシロアリのサンプリングを行いました。
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2018/08/20
本郷教授が、Max Planck Institute(Marburg)で開催された "International Workshop on Insect Gut Microbiology"で、"Genomics of uncultivable bacteria deciphers multilayered symbiotic system in the termite gut"と題する招待講演を行いました。
2018/06/01
本郷研OBの金城幸宏 博士(現・OIST研究員)の論文がGenome Biology and Evolutionに掲載されました。 ムカシシロアリとキゴキブリが保有する細胞内共生細菌Blattabacteriumの比較ゲノム解析に関する論文で、琉球大、理研などとの共同研究による成果です。
2018/05/17
本郷研OGのAjeng Pramono 博士(現・民間企業勤務)らの論文 "Discovery and Complete Genome Sequence of a Bacteriophage from an Obligate Intracellular Symbiont of a Cellulolytic Protist in the Termite Gut."が、 Microbes and Environments誌の2017年の優秀論文の一つに選ばれました。
2018/04/01
本郷研OBの村上匠 博士が、国立遺伝学研究所の研究員に着任しました。
2018/03/28
本郷教授が、第91回日本細菌学会総会の国際シンポジウム「Frontiers in Bacterial Genomics」で、「Single-cell genomics deciphers the termite gut ecosystem」と題する招待講演を行いました。
2018/03/28
M2の名倉有一さんが、日本ゲノム微生物学会第12回大会で、シロアリ腸内原生生物核内共生細菌のゲノム解析に関する研究で最優秀ポスター賞を受賞しました。
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2018/02/08
D3のYuniar Devi Utamiさんの論文が、Microbes and Environmentsにオンラインで掲載されました。 光合成細菌として知られるシアノバクテリア門に含まれるが光合成を持たないMelainabacteria 綱の、多様なシロアリ種における腸内細菌としての分布と1細胞ゲノミクスによるゲノム解析をした論文です。
2018/02/01
Environmental Microbiology Reportsの2018年の表紙に、伊澤和輝 博士(現・東工大情報理工学院研究員)の論文の写真が選ばれました。
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2017年
2017/11/18
川舩かおる 学振特別研究員(PD)が、第50回日本原生生物学会・第1回日本共生生物学会合同大会において、藻類細胞内共生細菌のゲノム解析に関する研究発表で、Best Presentation Awardを受賞しました。
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2017/10/02
本郷教授らが執筆に加わった「実験医学別冊 シングルセル解析プロトコール(菅野純夫 編)」が、羊土社から出版されました。本郷教授は、「環境微生物研究に革命をもたらしたシングルセル解析」というタイトルで、微生物1細胞解析の重要性を説くレビューを担当しています。
2017/09/29
本郷教授が、名古屋大学理学部で、「シロアリはなぜ木だけを食べて生きられるのか」と題するセミナーを行いました。
2017/09/28
〜09/29
本郷教授が、名古屋大学理学部で、「微生物群集の生態と進化」と題する同学部生向け集中講義を行いました。
2017/09/16
〜09/17
徳田岳 教授(琉球大)、北出理 教授(茨城大)とともに、米国アパラチア山脈でサンプリングを行いました。
2017/09/11
村上匠 研究員が、グリーンランドで開催された7th Intgernational Conference on Polar & Alpine Microbiology (PAM2017) で、氷河カワゲラの腸内細菌叢に関する研究発表で2nd Poster Prizeを獲得しました。
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2017/06/25
本郷教授らが執筆した特集「次世代シーケンサーが可能にした感染学の新しい展開(企画:林哲也・九大教授)」が、感染症と化学療法の専門誌「化学療法の領域」7月号に掲載されました。 伊藤武彦 教授(東工大)、黒川顕 教授(遺伝研)をはじめ、次世代シーケンサーを用いた微生物研究の専門家が執筆に参加しています。本郷は、「難培養性微生物の1細胞ゲノム解析」の項目を担当しました。
2017/06/16
村上匠 研究員のインタビューと研究紹介記事が、教育情報誌「Dream Navi」(四谷大塚)に掲載されました。
2017/05/29
伊澤和輝 博士(現・東工大情報理工学院研究員)の論文が、Environmental Microbiology Reportsにオンラインで掲載されました。 シロアリ腸内原生生物の細胞内共生体として知られてきたEndomicrobium 属細菌の複数系統が、それぞれ原生生物の細胞表面に毛状に付着する共生体であることを初めて発見し、解析した研究です。
2017/05/10
本郷教授が、東京大学大学院で、「環境微生物学」の講義を行いました。
2017/04/01
桑原宏和 研究員が、本郷研の助教に着任しました。
2017/04/01
村上匠さんが博士号を取得し、本郷研の研究員に着任しました。
2017/04/01
伊澤和輝さんが博士号を取得し、東工大・情報理工学院・秋山研の研究員になりました。
2017/03/22
沖縄の西表島でシロアリのサンプリングを行いました。
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2017/03/17
D4のAjeng Pramonoさんの論文が、Microbes and Environmentsにオンラインで掲載されました。 シロアリ腸内で木質消化を担うPseudotrichonympha 属原生生物(単細胞真核生物)の細胞内共生体であるAzobacteroides 属細菌に感染するファージ(ウイルス)を発見し、そのゲノム配列を取得して解析した論文です。 真核生物の細胞内に絶対相利共生(細胞外に出ることが全くない相利共生体)する細菌にファージが感染することを初めて示唆した論文でもあります。
2017/03/10
本郷教授が、豊橋技術科学大学の「平成28年度EIIRISプロジェクト研究成果報告会-バイオ情報技術の社会応用-」で、「1細胞ゲノムとメタゲノムから読み解くシロアリ腸内多重共生系」と題する招待講演を行いました。
2017/03/09
D4の村上匠さんの論文が、Microbes and Environmentsにオンラインで掲載されました。 アラスカの氷河に生息するコオリミミズ(Mesenchytraeus solifugus)に共生する細菌群集構造を高速DNAシーケンサーで解析した論文です。 解析の結果、コオリミミズには、動物の腸内などに特異的な細菌系統群だけではなく、氷河環境に特異的な細菌系統群も体表や腸内に優占種群として生息することが示唆されました。
2017/02/06
本郷教授が、奈良先端科学技術大学院大学で、「シロアリと腸内微生物の多重共生機構」と題するセミナーを行いました。