ニュース
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2016年
- 2016/12/15
- 本郷教授らが共著の論文が、Current Biologyに掲載されました。 絶滅した巨鳥・エピオルニスのDNA配列を復元して分子系統を明らかにするとともに、走鳥類(ダチョウ、モアなどの「飛べない鳥」)全体の系統樹を再構築し、その起源について定説を覆す説を提唱した論文です。 復旦大の米澤隆弘 准教授と長谷川正美 教授が中心となった研究プロジェクトで、国立極地研究所、東工大、東大総合研究博物館など多くの研究機関が協力しています。
- 2016/11/30
- 本郷教授らの共著の論文が、RSC Advancesに掲載されました。 JST-CRESTのプロジェクトの成果で、細菌を誘電泳動力で微小穴に1細胞ずつ捕捉するマイクロデバイスの開発に関するものです。
- 2016/11/21
- 東京都市大学付属中高の生徒が、本郷研と二階堂研を見学しました。
- 2016/11/10
- 本郷教授が執筆に加わった教科書「共生微生物 生物と密接に関わるミクロな生命体(大野博司編)」が、化学同人から発売されました。動物・植物と微生物の多様な共生系の基礎から最新の知見までを各専門家が執筆した、大学生以上向けの本です。
- 2016/11/08
- 桑原宏和 研究員の論文が、The ISME Journalにオンラインで掲載されました。 シロアリ腸内に共生して木片を分解する原生生物(単細胞真核生物)の細胞表層に共生する硫酸還元菌のゲノム解読に関する研究です。 原生生物が木質発酵過程で生産する水素を共生硫酸還元菌がエネルギー源として吸収することで、原生生物による木質発酵も促進されるという、高効率な相利共生関係を解明しました。
- 2016/10/20
- 大田区立清水窪小学校の生徒が、サイエンスコミュニケーション活動の一環として、本郷研を見学しました。
- 2016/10/18
- 本郷教授が、理化学研究所(横浜)で開催された"Meetings of Biology of Symbiosis"で、"Tripartite symbiosis within a protist cell in the termite gut"と題する講演を行いました。
- 2016/09/17
- D4の伊澤和輝さんの論文が、Genome Biology and Evolutionにオンラインで掲載されました。 シロアリ腸内原生生物の細胞内共生細菌の同種別系統の比較ゲノム解析に関する論文です。 特に、細胞内共生細菌の対ファージ防衛機構であるCRISPR/Casシステムと制限酵素群に焦点を当てて論じています。
- 2016/09/14
- 本郷研究室の助教の公募を開始しました。分野は「環境微生物学」で、特に環境中の微生物を対象としたゲノム・転写産物解析などの研究実績の ある方を求めています。 2017年4月1日着任予定で、採用後は、本郷教授とともに研究・教育に従事していただきます。積極的な応募をお待ちしております。締め切りは10月27日(必着)です。 詳しくはこちらをご覧ください。
- 2016/08/27
- M1の名倉有一さんが、日本進化学会第18回大会(東工大)で、ポスター賞を受賞しました。
- 2016/08/26
- 本郷教授と菊池義智 主任研究員(産総研)が、日本進化学会第18回大会(東工大)で、ワークショップ「Power of Symbiosis: 無脊椎動物における内部共生研究の今」を主催しました。本郷は、「シロアリ腸内多重共 生系の進化」と題する講演も行いました。
- 2016/08/24
- 猪飼桂 技術員の論文が、Scientific Reportsに掲載されました。 梅崎昌裕 准教授(東大国際保健学専攻)を中心としたプロジェクトによる成果で、本郷教授の他、南澤究 教授(東北大)、服部正平 教授(東大)らのグループによる共同研究です。 日本人を含むヒトの腸内細菌叢が空中窒素を固定する能力を持つことを明らかにし、それを行う細菌群の推定を行いました。ただし、少なくとも今回測定したデータによると、ヒトの栄養への寄与は非常に小さいものと考えられます。
- 2016/07/08
- 本郷教授が、日本生体防御学会第27回大会(九州大)のシンポジウム「宿主と常在細菌による代謝産物を介した共生システム」で、「シロアリと絶対共生する腸内微生物群集の進化と機能」と題する講演を行いました。
- 2016/03/24
- 本郷教授が、日本細菌学会第89回大会(大阪国際交流センター)のシンポジウム「ゲノム解析手法の最前線」で、「ゲノムから読み解くシロアリ腸内難培養微生物群集の多重共生機構」と題する招待講演を行いました。
- 2016/03/05
- D2の金城幸宏さんが、日本ゲノム微生物学会第10回大会で、優秀発表賞を受賞しました。
- 2016/01/26
- CREST課題「環境細菌1細胞ゲノム解析のためのマイクロデバイス開発」に従事する、本郷研の技術員の公募を開始しました(H28年4月1日採用)。 応募締め切りはH28年2月23日までです。主にPCR、クローニング、DNA配列解析(次世代シーケンサー含む)などの業務に従事していただくため、 基本的な分子生物学的技術を持つ、大学院卒業または学部卒で同等の技術を持つ方の応募をお待ちしています。 詳しくはこちらをご覧ください。
- 2016/01/26
- 本郷教授らが、文部科学省の「GRENE開発講座」の一貫として、「ナノバイオコース~健康長寿を支えるナノバイオテクノロジー~」で講演を行いました。
2015年
- 2015/12/11
- 本郷教授が共著の論文が、Molecular Biology and Evolutionに掲載されました。 シロアリ腸内原生生物に細胞内共生する細菌であるCandidatus Endomicrobium trichonymphaeのゲノムが、水平伝播によって獲得した制限酵素遺伝子群によって大きなリアレンジが生じた可能性を提示した論文です。
- 2015/11/29
〜12/03 -
北出理 教授(茨城大)とともに、オーストラリアのケアンズでシロアリのサンプリングを行いました。
- 2015/11/19
- 本郷教授のインタビューおよびラボの取材記事が、中学受験生と父母向けの教育情報誌「Dream Navi」(四谷大塚)1月号に掲載されました。
- 2015/10/26
- 大田区立清水窪小学校の生徒が、サイエンスコミュニケーション活動の一環として、本郷研を見学しました。
- 2015/09/30
〜10/02 - 本郷教授らが参加する科研費新学術領域「マトリョーシカ型進化原理」主催の第2回国際シンポジウム(一般公開)が、筑波大学で開催され、Max Planck研究所のAndreas Brune 教授らが講演を行いました。
- 2015/09/15
- 本郷教授が執筆した「マトリョーシカ型共生が支えるシロアリの繁栄」と題する記事が、JT生命誌研究館の季刊「生命誌」86号に掲載されました。
- 2015/09/06
〜09/14 -
米国でサンプリングを行いました。
- 2015/08/21
〜08/25 -
アラスカの氷河でコオリミミズの調査を行いました。
- 2015/08/10
08/19 -
アマゾンでサンプリングを行いました。
また、Instituto Nacional de Pesquisas da Amazonia(INPA)で、シロアリ腸内共生系についてのセミナーを行いました。
- 2015/08/08
- 本郷教授が、東工大のオープンキャンパスで、「シロアリはなぜ木だけを食べていきられるのか」と題する一般向け講演を行いました。
- 2015/07/30
- タイのサイエンス・ハイ・スクールの生徒と立命館高校の生徒が、本郷研を訪問見学しました。JSTの「日本・アジア青少年サイエンス交流事業(さくらサイエンスプラン)」の一貫です。
- 2015/06/16
- 本郷教授が共著の論文が、Environmental Microbiologyにオンラインで掲載されました(未校正版)。 シロアリ腸内に共生する木質分解性原生生物Dinenympha spp.の細胞表面にさらに共生する毛状の未培養細菌'Candidatus Symbiothrix dinenymphae'を、シングルセル・ゲノミクスによって解析し、 同細菌がセルラーゼとヘミセルラーゼを分泌してシロアリの木質消化を助けている可能性などを明らかにしました。理化学研究所の雪真弘研究員が中心となって行った研究です。(プレスリリース)
- 2015/05/27
- 本郷教授が、東京大学農学部で、大学院生向けの「環境微生物学」の講義を行いました。
- 2015/05/21
- 本郷教授が、第11回国際ゲノム会議(一橋記念講堂)で、"Single cell genomics deciphers the complex symbiotic system in the termite gut microbiota" と題する招待講演を行いました。
- 2015/05/15
- 本郷教授が共著の論文が、PNAS誌にオンラインで掲載されました。 理化学研究所バイオリソースセンター微生物材料開発室(JCM)の大熊盛也室長を中心とした研究チームの15年に渡る成果をまとめた論文です。 本論文では、シロアリ腸内で木質を分解する原生生物の細胞内にスピロヘータが共生し、原生生物が排出する水素と二酸化炭素から酢酸を合成すること、空中の窒素を固定して各種アミノ酸やビタミン類を合成することを、 生理化学的実験と1細胞ゲノム解析によって解明しました。これにより、シロアリ、腸内原生生物、原生生物細胞内共生細菌の三者による複雑な共生機構を明らかにすることができました。(プレスリリース)
- 2015/04/22
〜04/25 -
韓国の春川でサンプリングを行いました。
- 2015/04/01
- 河合幹彦 博士、川舩かおる 博士、白瀧千夏子 博士が、研究員として新たに本郷研に加わりました。
- 2015/04/01
- 木原久美子・元研究員が、熊本高等専門学校・生物化学システム工学科の専任講師に就任しました。
- 2015/03/29
- 本郷教授が、日本農芸化学会2015年度大会(岡山大)のシンポジウム「多様性を基盤にした微生物研究の最前線」で、「ゲノムから解き明かすシロアリ腸内複合共生系」と題する講演を行いました。
- 2015/03/02
- 本郷教授が、ドイツ・マールブルクで開催されるAnnual Conference 2015 of the Association for General and Applied Microbiology (VAAM2015)で、 "Diversity and functions of the ecto- and endosymbionts of cellulolytic protists in the gut of termites"と題する招待講演を行いました。
- 2015/02/20
- 本郷教授が、文部科学省のグリーンイノベーション創出事業「グリーン・ネットワーク・オブ・エクセレンス(GRENE)」の一環として東工大・田町キャンパスで開講される「~健康長寿を支えるナノバイオテクノロジー~ナノバイオコース」で、 「シングルセル・ゲノミクスの現状と発展性」と題する講演を行いました。
- 2015/02/13
- 本郷教授が共著の論文が、PLOS ONEにオンラインで掲載されました。 東大の川舩かおる氏・野崎久義 准教授らが中心となって行った研究で、緑藻Volvoxの仲間に細胞内共生するリケッチアに近縁な細菌のゲノムの断片が宿主ゲノムに移行していることなどを示した論文です。
- 2015/02/13
- 本郷教授が共著の論文が、Microbes&Environmentsにオンラインで掲載されました。 理研JCM(大熊盛也 室長)の井上潤一 客員研究員が中心となって行った研究で、バクテロイデス門細菌における窒素固定遺伝子の進化に関する論文です。
- 2015/01/11
- D2の村上匠さんの論文が、FEMS Microbiology Ecologyにオンラインで掲載されました(未校正)。 アラスカの氷河で一生を過ごすコオリミミズの腸内微生物群集構造に関する論文です。同腸内には土壌ミミズなどの動物腸内に一般的に見られる系統群に加え、 氷河環境から取り込んだ好冷性細菌群が優占しており、ミミズの氷河環境への適応進化の一端を明らかにしています。極地研・京大・千葉大・APUとの共同研究です。